著者: 安部司 出版社: 東洋経済新報社 サイズ: 単行本 ページ数: 244p 発行年月: 2005年11月 |
書評 |
「食品添加物の神様」と言われた、食品添加物のトップ営業マンであった著者が、自分が開発にたずさわったミートボールを子供に食べさせたくないと思ったことを切っ掛けに、翌日会社を辞め食品添加物の実態を公開し警鐘をならすようになった。その著者の代表作が本著で、食品添加物について知るには必読の本です。 著者は、食品添加物が我々の食生活を便利で経済的なものにしているメリットも忘れてはいけないとしながらも、次のような問題点を指摘します。スーパーやコンビニのお弁当やお惣菜で1日3食を取った場合、60種類ぐらいの食品添加物を摂取することになるが、それぞれの添加物ひとつひとつについては安全性が確認されていても、複数の添加物を同時に取ったときの「複合摂取」の問題がテストされておらず盲点になっている。実際、多くの添加物をつかう食品を製造に関わっている人自体が、白い粉を大量に使う自社の製品は気持ち悪いので食べないという人が少なくない事実も紹介しています。 そして、食品添加物を取らないようにするのは難しいが、少し意識を変えれば減らすことはできるのではないか、そのような中で日本の豊かな食文化も取り戻すことができるのではと主張しています。 音ズレが気になりますが、著者の出演した次の動画は面白いです。
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